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サムレスグリップとは

サムレスグリップとはバーを握る時に親指を外して猫の手のようにして握る握り方を言う。サムレスグリップはベンチプレスを初めに,チンニングやダンベル種目,バーを握る種目であれば何の種目にも適応することが出来る。トレーニングの目的によってサムアラウンドグリップと使い分けられる。
基本的にサムアラウンドグリップよりも,サムレスグリップは可動域を親指に邪魔されることのない握り方だ。
【thumb: 親指/less: 少ない,減らす】
ベンチプレスの場合の例
⇒ 例えば,ベンチプレスの場合バーベルバーの掛かる負荷が手首より外に逃げないため手首に優しく,押す力に向いている。
従って,サムレスグリップの方が重量を伸ばしやすく手首の怪我の防止にもなるが慣れていない人が行うと危険が伴うので低重量での練習が必須。
また,サムレスグリップに慣れない人でもサムレスグリップ風に握って親指を添えるだけの方法をとればベンチプレス時の手首の負担を和らぐことが出来る。
その他,リバースカールなどをサムレスグリップで握ることで低重量でターゲット部位に効かせることが出来る。そしてケーブルプレスダウンではサムレスグリップが動作に入りやすく三頭筋によく負荷が乗ってくれる。
★POINT
軌道が決められているマシンを利用することで安全にサムレスグリップに慣れることが出来る。フリーウェイトでの慣れないサムレスグリップは特に気を付けよう。
握るための目的と試行錯誤
⇒ チンニング種目やラットプルダウン種目ではサムレスグリップを行われることが多いが,ボディビルディング 2014年 04月号によると,ラットプルダウンを行う場合はサムアラウンドグリップを推奨されたトレーニングメゾットが記載されていた。
完全なサムレスグリップはバーを引き込む際に上腕骨を内旋させにくく,指からの信号送信にも影響を及ぼしていますので私はおすすめしません。
P39~40: 動作に入る前に
慣れている握り方の方がターゲット部位に効かせやすい場合もあるので,種目によって握り方の” 絶対 “は存在しないが,推奨されているものは試行錯誤することで” なるほど “と言えることが多く,握り方1つで目的によって” 意識のしやすさ “が変わってくる。フォームの試行錯誤も必須だが,握り方の試行錯誤も必須と言える。