身体づくりをするうえでは「食事管理の内容」が身体作りの柱となっていくものだ。また、人それぞれの筋トレの強度によっても栄養補給の仕方を調整していく試行錯誤など、”人それぞれの食事管理の姿勢のあり方”で身体作りの個性は決まっていく。
そして、多くの人に共通してよく言われている事が” 運動後に炭水化物を摂取することは大事”ということである。なぜなら筋トレによって使われるグリコーゲンを炭水化物で補給していかねばならないからだ。
しかし、今回トレーニング雑誌を見ていると” ワークアウト直後は炭水化物を摂るべきではない “という興味を注ぐ内容が取り上げられていたのでシェアしていきたい。
【筋トレ後の盲点】トレーニング直後に炭水化物をとらない理由!とってはいけないのか?
トレーニング雑誌「ボディビルディング2014年4月号」を読んでいると「トレーニング後に炭水化物は摂らない方が良い!」という興味深い記事が記載されていた。
その内容を筆者なりの見解で言えば、炭水化物摂取の影響から生じる成長ホルモンレベル低下が起因となり、炭水化物が起こすメリットを引き出せないという内容だった。
「トレーニング後(オフシーズン)に何を食べますか?」と質問すると,多くの人は「炭水化物」と答えます。しかし,それは間違いです。トレーニング後に炭水化物を食べることは,トレーニングを無駄にしたことになります。
トレーニングを行うことは成長ホルモンレベルを高めることで,身体がアナボリックな状態になっており,トレーニング後30分ぐらいは成長ホルモンが上昇しています。このときに炭水化物や糖分を食べると,成長ホルモンレベルを低下させ,身体をカタボリックな状態にさせてしまいます。そこでトレーニング後にはBCAAなどを摂り,30分後ぐらいに炭水化物を摂った方が成長ホルモンレベルを高く保つことに役立ちます。
P27: ファラーのプロフィール
筆者の場合はトレーニング後にはおにぎり1個分(200g)分の炭水化物をたんぱく質と一緒に摂れば筋肥大に効果があるという認識でいたのでこの内容にはやや驚かされたものだ。
また、「マッスルアンドフィットネス2014年5月号」にも上記と同じような内容が取り上げられていた。
参考: マッスル・アンド・フィットネス日本版 2014年5月号
しかし問題は,このワークアウト後の炭水化物の摂取が本当に必要なのかということだ。ワークワウト後にプロテインと炭水化物を摂った場合に,プロテインのみを摂った場合よりもたんぱく質合成が増加しなかったことが,最近の研究で示されている。
さらにそれだけではなく,プロテインのみを摂ったグループのほうが筋肉のたんぱく質バランスの数値が高かった(合成が分解を上まわっていた)。このことは,筋肉づくりに関して重要なポイントとなる。
P47: ワークアウト後の炭水化物摂取を行わない
本書をまとめると筋トレ後の栄養補給/たんぱく質摂取は「たんぱく質のみ」で摂った方が効果が高く、炭水化物を摂る場合時間をあけて摂る事で成長ホルモンのパフォーマンスを守る事ができるという事。
1日を通してたんぱく質オンリーでいけと言っているわけではなく「筋トレ後」のみの話をしているので実践実現性は高いと言えるだろう。
何事もベストなタイミングがあるというものの、やはりたんぱく質と炭水化物は一緒摂った方が「美味しい」ので食事の楽しみ方を優先する人も多いと思う。「食事の楽しみ」を保持するのもボディメイクでは大事な要素だと筆者は考えるので、気にしなくても良いレベルの内容であるとも考える。
結果を追求したければ試せばいいし、現状に満足いっているのなら「楽しみ」を優先すれば良い。
1つの参考資料として収めておこう。
それでは今回はここまで。
本日も良きトレーニングを!
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